私は日商簿記3級を1か月の勉強で取得することができました。
しかも元々持ち合わせている知識は全くのゼロ。
もっと言えば、仕事をしつつ、帰宅後や休日の空き時間を使っての勉強だったので
実質の勉強時間は1か月よりもかなり短いです。
今回は、仕事をしながら簿記3級を取得した私の体験を基に、どうやって合格できたのか、その勉強方法等をご紹介します。
なぜ簿記3級を取ろうと思ったのか
私が簿記3級を取ろうと思ったのは、お金に関する情報を発信しているYoutuberが
動画の中で『簿記3級程度は取っておいて損はないよ』と紹介していたのがきっかけです。
具体的に何に役立つのか、何のための資格なのか深く調べることなく
時間もあるし、取っておいて損はないなら挑戦してみようかなー
くらいの軽い気持ちで勉強を始めました。
そもそも簿記ってなに???
そもそも簿記とは、言葉の通り「帳簿に記録すること」をいいます。
もう少し詳しく説明するなら「企業が毎日の活動等を帳簿に記録し役立てること」です。
いくらお金が入ってきて、いくらお金が出ていったのか
こうしたお金の流れを記録することで、企業の財政状態や経営成績を明らかにすることができます。
経理部門の仕事はもちろんのこと、社会人として『あったほうがいいレベル』の知識といえるでしょう。
合格に向けた学習計画を立てよう
勉強をするうえで、学習計画を立てることはとても重要です。
学習計画を立てずにだらだら勉強を続けていても、途中で嫌になって逃げだしてしまったり、明確なゴールが無いからモチベーションが上がらなかったりと悪いことだらけです。
なので私は、短期決戦で決着をつけようと思い、1か月後の試験日を目標に設定しました。
ちなみに、試験日は統一試験なのか、ネット試験なのかによって異なります。
統一試験であれば、年3回(6月第2日曜日、11月第3日曜日、2月第4日曜日)と決められていますが、ネット試験は、テストセンターの申込サイトから随時申し込むことができます。(以下リンクを貼っておきますのでご確認ください)
日商簿記 | CBT-Solutions CBT/PBT試験 受験者ポータルサイト
私は勉強を始めた段階で、統一試験まで2か月以上空いていたことから、1か月後に受験できるネット試験で申し込みました。
なお、ネット試験とはいっても自宅で受験できるということではなく
決められた会場、決められたパソコンで、試験官の見ている前で受験することとなります。
自身の学習計画から都合の良い方を選んで受験しましょう。
試験日が決まったらそこから逆算して、テキストを読み進めるのに10日、問題集を読み解くのに10日、ネット試験対策システムに10日費やす計画を立てました。
ちなみに、私が勉強に使用したテキスト、問題集は以下の通りです。
最初の10日はテキストを読み進める
試験までの1か月のうち、最初の10日はテキストを読み進めました。
もちろん読むだけではなく、必要だと思ったところはノートを取りながら
途中例題を挟んで読み進めていきました。
私の使っていたテキストには、学習テーマ1~テーマ30まで設定されていました。
大体1日で3テーマ程進めることができれば10日間で読み終える計算です。
テーマによって、30分掛かるものから1時間ほど掛かるものまで難易度の違いはありますが
平日1テーマしかできなくても休日5テーマ進められれば何の問題もありません。
仕事をしながらでも学習を進められるのは、この休日の追い上げを加味したものです。
また、テキストは可愛いイラストや分かりやすい言葉で説明されているので、勉強が苦手な人も苦にならず読み進められます。
そして、テキストを一通り読み終えたら実践に近い問題集に取り掛かります。
次の10日間は本試験問題集をひたすら解く
テキストを一通り読み終えたら、次は過去問に挑戦しましょう。
私の使っていた本試験問題集は、過去に出題された12回分の試験問題が収録されていました。
また、試験問題だけでなく、試験の傾向と対策も細かく書かれているので、かなり実践向きの内容となっています。
ちなみに、私は実践をよりイメージしやすくするために、スマホで試験時間のタイマーを設定して、試験問題に挑戦していました。
時間がきたら採点をして、間違えた問題はテキストに戻って、自分の頭でちゃんと理解できるまで勉強し直します。
自分のなかでしっかり理解できたと思ったら、次の問題に進みます。
なお、一度採点をしたら、その点数をメモして、間違えた問題にチェックをつけておきます。
これは、次に挑戦したときに、前回以上の点数が取れているか、また、過去に間違えた問題を正しく理解できているか確認するためです。
こうして一通りの過去問に挑戦したら、もう一度最初から挑戦をするか、次のネット試験対策のステップへ進みます。
最後の10日間はネット試験対策に費やす
私の使っていた本試験問題集には、購入者特典としてネット試験対策用の試験システムがダウンロードできるようになっていました。
それを自宅のパソコンでダウンロードしたら、あとは本試験問題集同様に実戦を想定して試験に挑戦します。
ちなみに、ネット試験は数字を入力する問題と、プルダウンから回答を選択する問題があります。
プルダウンで選択できる問題がある分、統一試験のペーパー試験より簡単に感じる部分もあります。
しかし、手書きではない分、勢い余って0を多く入力してしまったり、2を押したつもりでいたら3を押してしまっていたりといったケアレスミスも発生しやすいです。
そういったミスをしないよう丁寧な入力を心がけていると、結構時間が掛かってしまうので、ネット試験の方は実践を想定した練習がかなり重要です。
ネット試験対策ができたら、あとは本番に向けた勉強や調整をするようにしましょう。
いざ、本番へ
ここまできたら、あとは自分のやってきたことを信じて、持てる力を十分に発揮するのみです。
私は試験会場の駐車場で、試験時間ギリギリまで怪しい部分の勉強をしていました。
まあ勉強というよりも、最後の確認といったほうが正しいかもしれません。
冒頭で触れていますが、ネット試験は決められた会場、決められたパソコンで行います。
私の行った試験会場は、パソコンが20台ほど並べられていて、試験官から指定された席で受験しました。
隣の席との壁はなく、吹き抜けの会場です。
平日ということもあってか、会場には3人ほどしかおらず、人との距離は十分に確保されていました。
試験を終えると、その場で採点結果と合否がパソコン画面に表示されます。
QRコードから合格証をデータでダウンロードすることもできるので、私は合格証をダウンロードして、帰り道にコンビニで印刷をして帰宅しました。
仕事をしながらでもやればできる
いかがでしたか?かなりザックリではありますが、簿記3級合格までのスケジュールを紹介させていただきました。
正直、日商簿記3級の難易度は、そこまで難しいものではありません。
それでも仕事をしながら勉強に励むという点で敬遠する方は少なくないと思います。
毎日の仕事が朝5時から夜10時などという、よほどのブラック企業でない限りは
一日1時間程度は勉強の時間を確保できるのではないでしょうか。
私も決して時間に余裕があった訳ではありませんが、学習を進めていく中で最終的には楽しいと感じるようになっていました。
ある意味趣味に近い感覚だったかもしれません。
仕事を持ちながら簿記3級に挑むか悩んでいる方、「やればできる!」という言葉を信じて挑戦することをおすすめします。
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