私の職場では30歳以上の授業員は、強制的に人間ドックを受けることとなります。
費用は会社持ち。しかも検査は平日のため、有休を消化することなく『特別休暇』として、自分の健康状態を検査することができます。
仕事も休めるし、身体の異常を検査できるし、ほんのちょっと得した気分です。
しかしながら、人生初の人間ドック。「胃カメラは気持ち悪い」という事前情報しかなかったので、非常に不安でした。
今回は人間ドック前日までの流れ、当日の流れ、検査結果はどうだったのかなどをご紹介します。
人間ドック当日までの流れ
職場で希望日の取りまとめ
まず職場内で検査を希望する日、検査を希望する病院について取りまとめが行われます。大体人間ドックの8カ月~1年前くらいです。
職場内で取りまとめが行われたあと、担当部署で検査の予約やお金の支払いを済ませてくれます。
あとは検査を希望する病院から通知がくるまで特にすることはありません。通知が来たときに「あ、そういえば予約してたな」程度です。
ちなみに、基本は日帰りで検査する『一日ドック』ですが、追加料金を支払うと『一泊二日ドック』も選択できます。私は人生初の人間ドックということもあり、とりあえず基本の『一日ドック』で検査を行うこととしました。
病院からの通知
検査2~3カ月前に、通知が届きました。中を見ると、日程の案内、当日スケジュール、問診票、胃カメラへの同意書、検便・検尿などが同封されていました。
問診票、同意書は事前に記入を済ませておきます。
ちなみに、検便は検査日の3日前から当日までに2日分を採便。検尿は当日朝一番の尿を採取します。
検査前日
病院から届いた通知には以下が書いてありました。検査に影響が出ないよう、前日から気を付けるようにしましょう。
・夕食は消化のいいものを午後9時頃までに済ませること。
・お茶やお水は適度に摂ってもよい。
・内服薬は通常通り服用すること。
・飲酒は避けること。
病院から届く通知には、当日の持ち物についても記載があるので、忘れ物がないかしっかりと確認しておきましょう。
人間ドック開始までの流れ
順番争い
当日の受付時間は午前8時00分でしたが、先輩からのアドバイスでは、「受け付け開始時間の30分前にはいくように」とのことでした。
というのも、人間ドックは決められた検査を一通り行う性質上、早く並ぶほど帰りの時間も早くなります。そんな我先にという想いを持った方は少なからずいるため、順番争いが激しいです。
私は言われた通り30分前に到着!とはいかず...5分前に到着しました。渡された番号札ではすでに30番目。
しかも開始時間を前倒して受付が始まっていました。私が到着したころには、すでに20番台の人たちが呼び出されていました。
1番目に並んだ人は一体何時から並んでいたのか想像もつきません。。。
当日の体調不良などについて用紙にチェックをして、自分の順番を待ちます。
受付開始
そうこうしているうちに自分の順番となりました。到着から大体10分程。スマホを眺めていればそこまで苦になる時間ではありません。
受付では、胃カメラの同意書、検便・検尿、保険証などを一式提出します。
この手続き自体はそこまで時間のかかるものではありません。私は5分程で終わりました。
提出書類などに不備が無ければ、この日一日持ち歩くこととなるカルテ?を渡されます。
ロッカーで検査着に着替える
受付を済ませた後は、人間ドックを行うフロアへ向かいます。
私の病院では5階フロアでドックを行っていました。なのでエレベーターで他の患者さん?と一緒に5階へ。
エレベーターの扉が開いてすぐに、受付カウンターが。そこにいたお姉さんの誘導で、3サイズ(S,M,L)ある検査着から一つを選んで男性更衣室へ向かいます。
ちなみに、私が検査した日は寒かったため、上から羽織るガウンが用意されていました。正直、かなり助かりました。。。
更衣室では、20ほどあるロッカーから自由に選んで、検査着に着替えます。
ちなみに、検査着は上下が別々で薄手でした。パジャマのような見た目です。
事前に送られてきた検査の通知には、肌着としてTシャツを推奨されていましたが、寒かったのでロンTを着ていたところ、特に注意されることもありませんでした。
着替えを終えて、スマホ以外の持ち物をすべてロッカーに閉まったら、ホールと呼ばれる検査待機場へ向かいます。
待機場所で呼ばれるまで待つ
ホールは、壁のない休憩所のような雰囲気です。ひとり掛けソファが30脚ほど。テーブルとイスセットが15ほど用意されていました。
テレビは真ん中にひとつ置いてありましたが、もちろん勝手にチャンネルを変える訳にもいかないので、スマホをずっと眺めていました。
ちなみに、イヤホンは必須です。私は持って行かずに後悔しました...
「名前が呼ばれるまでこちらでお待ちください」とのことだったので、自分の順番を今か今かと待っていましたが、検査の順番は前後することもあり、想像以上に待たされた印象です...
人間ドック開始
ついに名前が呼ばれました。カルテ?を持って指定された検査場所へ向かいます。
また、人間ドックは検査項目が多いので、項目ごとに誘導される場所が違います。基本的には同じフロアでの検査でしたが、あっちこっちへ行ったり来たり。終わるころには、大体の部屋の場所を把握していました(笑)
検査の順番
検査の順番は、レントゲン→採血→腹部超音波検査→問診・血圧→聴力→身体測定→胃カメラ→昼食→眼底眼圧→診断。でした。
ちなみに、検査→ホール→検査→ホール・・・を繰り返すので、完全な一日コースです!
恐怖の胃カメラへ
そうこうしているうちに、ついに胃カメラの検査が回ってきました。
胃カメラを検査するフロアだけ別だったため、エレベーターで1階へ向かいます。
まずは診察室?のようなところで先生から説明を受け、胃を綺麗にする薬?を飲まされます。ちなみに私は鼻からカメラを入れることを希望したため、鼻の麻酔をしました。
鼻麻酔は、鼻から液体を流し込まれます。そこまで大量ではありませんが、イメージで言えば、したたる鼻水が逆流する感じです。
鼻麻酔をしたら、一度診察室から出てソファで待機します。10分程待ったらまた診察室へ。合計3回麻酔をしてから、最後に胃薬を飲んで検査に臨みます。
このときは、鼻の感覚が無いことに対する違和感よりも、喉が麻痺している感覚が強いため、唾液を飲み込むことが困難になります。私はずっと嗚咽を我慢していました(笑)
検査の部屋へ呼ばれると、まずはベッドで横になるよう促されます。部屋にはサポートをしてくれる看護師さんが一人、胃カメラを挿入するお医者さんが一人でした。
お医者さんが私の鼻へ胃カメラの先を入れました。感覚は曖昧なまま、違和感に気づいたときにはすでに喉まで胃カメラが伸びてきました。
ちなみに、横向きに寝た視線の先には、胃カメラが今どこを通っているのか、自分の眼で確認できるモニターがあります。
モニターには自分の喉が鮮明に映し出されていました。
そして喉元を通る際、カメラを無理に押し込むことはできないため、「そのまま飲み込んでください」と指示があります。私は思いっきりゲーゲー言いながらも胃カメラの先を飲み込みました。
正直気持ち悪さのピークは飲み込むまでで、そこから先は少しの気持ち悪さを感じながらも、自分で自分の胃の中を眺めていました。
結構新鮮で面白かったです。もっと言うと、モニターを見ながらのほうが気が紛れてよかったかもしれません。皆さんにはモニターを見ていることを推奨します。
一通り体内の確認を終えたところで胃カメラを戻します。このときも喉を超えるところがピークです。
口から胃カメラが取り出されると、付けていたマスクがびしょびしょだったことに気が付きました。
そして、看護師さんから替えのマスクをもらって、人間ドックのフロアへ戻ります。
バランス重視の昼食
人間ドックのフロアへ戻ると、昼食の用意が始まっていました。
胃カメラの検査を終えた私は、インスタントコーヒーをつくって飲むことに。水以外のモノを口にしたのはこの日初めてでした。
昼食は、コロナ対策としてひとり一席の黙食でした。
量こそそこまで多くありませんでしたが、おせちのように多品目を味わうことができるお弁当という感じ。
胃カメラで未だ気持ち悪さは残っていたものの、お腹は減っていたのでペロリと平らげました。
最後の診断
昼食の後は、眼圧検査をして、お医者さんの診断で終わりでした。
お医者さんから診断を受ける瞬間は緊張以外の何物でもありません。
診断では、お医者さんと一緒に、モニターで自分の胃の中の写真や、血液検査の数値などを確認します。
「特に問題なさそうだね」なんて言われていましたが、ふととある数値を見て手が止まりました。
このときまで私も知る由はありませんでしたが、AST(GOT)とALT(GPT)が基準値を超えていたそうです。
(ASTとALTは、とっても簡単に説明すると、肝臓の良し悪しを表す数値だそうです)
ちなみに、AST…54(基準値は0~30)、ALT…73(基準値は0~30)でした。
お医者さんからは「お酒けっこう飲む?」「最近激しい運動した?」といった質問がありましたが、私はどちらにも該当しなかったので、「いいえ」と言うと、「なんでだろうね...」と困惑した表情。
私の方が聞きたいくらいでしたが、とりあえず後日検査結果が改めて送られるとのことだったので、この日は着替えをして帰宅しました。
もっと恐怖の再検査へ
検査から数日後、検査結果の通知が自宅に届きました。
結果は案の定、ASTとALTの数値に関する再検査が必要とのこと。2か月空けないと再検査はできないみたいだったので、ピッタリ2か月後をすぐに電話予約しました。
初めての人間ドックで、まさか自分の身体に異常が見つかるなんて...私は不安でいっぱいのなか、再検査の日を待ちました。
ASTとALTの数値が高くなってしまった原因を考える
前回の人間ドックで、お医者さんから「お酒も飲まない、激しい運動もしていないのに数値が悪くなるのは、原因が分からない」と言われてしまった私は、自分なりに原因を考えてみることとしました。
ちなみに、人間ドックの4か月ほど前、私は献血をしていたので、ASTとALTの数値が確認できました。そのときは基準値を下回る数値(いずれも20台)でした。
あのときから変わったことを考えてみると、「禁煙をした」ことくらいしか思い浮かびません。
なぜ禁煙が?と考えていたら、そういえば食欲が増えて体重が少し増加気味だったことを思い出しました。
晩飯の後にはスナック菓子を一袋。隙間時間にはチョコレートなどなど、たしかに肝臓が悪くなってもおかしくなさそうな食生活を送っていました。
とりあえず私は、根拠はありませんでしたが、とにかく食後のお菓子を2か月我慢してみることとしました。
「これでダメだったらもうお手上げ。何かの病気を覚悟するしかない!」そんな気持ちで再検査当日を待ちました...
再検査の診察
再検査はまずはお医者さんの診察から始まりました。前回の検査結果を見ながら、前回と似たような質問をされたあと、血液検査を行いました。
そして気になる検査の結果、、、、
数値は正常に戻っていましたー!!!!
かなりほっとしました。お医者さんによると「詳しい原因は分からないが、暴飲暴食も原因になり得る」とのこと。
お菓子を我慢した途端に数値が戻ったことから、正直それ以外には原因は考えられません。
本当に良かった。健康ってサイコー!そんな気分で再検査を終えることができました。
まとめ
いかがでしたか?
これから初めて人間ドックを迎える方、胃カメラが不安な方、ASTとALTの数値が悪く再検査となった方など、この記事を読んでいる方は、多少なりとも不安を抱えているかと思います。
私も不安でいっぱいでしたが、なんとか乗り切って今を迎えることができています(笑)
少し大げさかもしれませんが、人間ドックは一年に一度の大仕事!!!
自分の健康のため、家族の幸せのため、一年に一度くらいは、辛くても、逃げ出したくても、我慢して検査して現実を受け止めるようにしましょう!
この記事が誰かにとって参考となれば嬉しいです。
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