消防団を辞めたいと思っている方へ

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ひょんなことから消防団に入団したけれど、いざ入ってみると想像以上に過酷で辛い...めんどくさい...もう辞めたい...そう思っている方は多いはず。

私もその中の一人です。

今回の記事では、消防団を辞めたいと思っている方に向けて、消防団を辞めるための方法をご提案させていただきます。

そもそも消防団ってなに?

そもそも消防団とは何か?消防署と何が違うのか?あなたは説明できますか?

消防団とは

消防団は市町村の非常備の消防機関であり、その構成員である消防団員は他の本業を持ちながら、権限と責任を有する非常勤特別職の地方公務員として、「自らの地域は自ら守る」という精神に基づき、消防防災活動を行っています。

引用元:総務省消防庁

だそうです。簡単にまとめると↓

他の本業を持ちながらも、「自分の住む地域は自分で守る」という精神に基づき、消防活動に取り組む地域の人たちが集まった団体だそうです。

例えば、会社員という本業をしながらも、火災が起きたら消防団員として現場に駆け付ける。

火災に限らず、地域の巡回や放水訓練、行方不明者が出たら捜索活動を行う。などが挙げられます。

そして一番特徴的なのは、地域の住民により構成されているところです。

消防署とは

消防署は、専業の消防職員により構成されています。

消防職員は消防署に常駐し24時間体制で勤務しています。

消防職員は、市町村の職員と同じ常勤の地方公務員で、消防署に交替で勤務する職員や、消防本部に勤務する職員をいいます。

引用元:総務省消防庁

こちらが世間一般にいう消防士さんです。

要するに両者の違いは

消防団…他に本業を持ちながらも、「地域を守る」という気持ちを持って活動する地域住民が構成

消防署…有事に備えて24時間体制で勤務する消防職員が構成

ということになります。

火災の現場では、消防署の職員が到着するまでに、地域に密着している消防団が消火活動を行っているケースが多いです。

実際の火事場でも、消防署が到着する前に消防団が放水を開始している場面を何度も見てきました。

消防団と消防署の違いはご理解いただけたでしょうか?

消防団を辞めたくなる理由

さて、地域を守るために活動する消防団ですが、なぜ辞めたいと訴える人が多いのでしょうか?

その理由を見ていきましょう!

操法大会に向けた訓練がめんどくさい

消防団には、「操法大会」と呼ばれる消防技術を競い合う大会が存在します。

器具の使い方から細かな動作まで、減点方式で審査されます。

この操法大会に向けた訓練というのが非常に厄介です

地域の差はあるかもしれませんが、私の地元では午前5時頃に集まって訓練を開始します。

終了は午前7時前くらいで、その後本業のある方は職場へ向かいます。

これが5月~7月末くらいにかけて大体週に3~4回ほど行われます。

はっきり言って地獄です。

そもそも操法大会で身に付く知識や技術というのは

実際の火事場で役立つものもあれば、全く意味のないものもあります

全く意味のないことのために自分の時間を削ってまで訓練をしなくてはならない。

そんな意味のないことのために、大人たちは朝早くから集まります

もし、器具の使い方や動作の確認が最終的な目的なのであれば

わざわざ朝早くから、しかも週に3~4回も集まる必要はありません

さらには操法大会に出場するのは4~5人の選手だけです

他のメンバーはサポートとして練習のお手伝いをしたり、なかには全く来なかったりする人もいます。

特定の4~5人のために行われる訓練なんて果たして何の意味があるのか

私は、月に1回みんなで集まって器具や動作を確認する時間を設けた方がよっぽど身になると思っています

そんな不満の声が多く聞かれることから、辞めたくなる理由の筆頭として紹介させていただきます。

操法大会の必要性について考える記事もあります。以下にリンクを貼っておきますので、ぜひ興味のある方はご覧ください。↓↓↓

土日の行事がめんどくさい

本業を他に持つ消防団という組織は、仕事が休みとなる土日に行事が行われます

  • 出初式
  • 入退団式
  • 年末特別警戒
  • 操法大会

など、これらは土日や祝日に行われます

せっかく仕事が休みでも、式典などの行事には参加を強いられます

ただでさえボランティアの延長のような活動なのに

プライベートな時間を割かなければならない

果たしてこれは本当に必要な行為なのか疑問です

古い慣習として行われているだけで、真に必要な行事以外は減らしていく必要があると思います

働き方改革などと叫ばれている中で、古いしきたりにしがみつく考え方はもう古いです

中年のおじさん達がめんどくさい

消防団員の退職は年々遅くなっています

当時は30歳で辞められたなんて話も聞ききますが

現在では40歳を超えても当たり前のように活動しています

そんな40代を超えるおじさんたちとの会話や関わりは苦痛に感じる人も多いです

とくに20代や30代前半の若者たちは、共通の話を見つけるだけで一苦労だし、

気を使って絡むのは精神的にもきついです

ただでさえボランティアのような活動なのに、自分の貴重な時間を割いてまで一回りも二回りも上の人たちとお話なければいけないというのは、辞める理由としては十分すぎます

消防団を辞めるには

消防団を完全に退団するというのは非常に難しいです。

もし退団したいと懇願しても、そう簡単に認めてもらうことはできないでしょう。

また、自分より年上がいる中で、その人より先に辞めることは困難です。

では退団は諦めるしかないのでしょうか?

いえ、そんなことはありません。

次から、どんな方法があるのか見ていきましょう!!!

幽霊団員になる

所属はしていることになっているけれど、訓練に参加せず、集まりに顔を出さないような団員のことを「幽霊団員」と呼びます

先程説明した定数の関係から、全く活動に顔を出さないような団員でも、名簿から削除することはできません

新入団員が入ってくると、幽霊団員から名前を消していくのが基本的な流れとなります

幽霊団員になったとしても、ペナルティが課されることはありません

強いて言えば、消防団員の人と外で顔を合わせたときに気まずい空気が流れる程度です

それさえ我慢できるのであれば、幽霊団員という選択肢は非常に現実的な考え方です

さらに、多少の地域差はあるかもしれませんが、幽霊団員でも団員として勤続していることとなっているため、勤続年数に応じた退職金が支払われます

全く顔も出さずに退職金ゲット!!認められる消防団は少ないかもしれませんが、勤続年数としてカウントされている以上は支払われてしかるべきお金です

幽霊団員になることができたら、退職の際にお金のことを聞いてみるのもいいかもしれません

市町村の消防団に関する条例に則って正式に退団する

そもそも消防団への入団は、本人の意思によって行われたものです

ということは、続けることも辞めることも本人の意思次第です

定数の都合で辞められては困る!と言われても

自分の意思に反して残りたくもない組織に名前や住所、電話番号が残り続けるほうがよっぽど困ります

消防団に関する条例というのは、それぞれの市町村に必ず存在しています

「消防団 退団 (市町村名) 条例」などで検索してみるとでてくると思います

条例には退団に関する記述が存在しているはずです

辞めるためには、どんな手続きが必要となるのか、条例で確認しましょう

条例で確認した後、条例通りの手続きを踏んで認められない場合は、その理由を明確に確認しましょう

そもそも本人の意思により入団をして、本人の意思により退団できないなんてことはありません

しっかりと自らの退団の意思を訴えかけましょう

地元議員を通じて退団を願い出る

どうしても退団が認められない場合、地域の議員さんに訴えかけるのも一つの手です

地域の議員さんは、地域の住民の声を市町村に向けて訴えかけることができる権利を持っています

退団の意思を示したのに認めてもらえない、このままでは精神的に追い込まれてしまうなど

辞めたい意思と認めてもらえない実情があることを、議員さんに伝えましょう

議員さんは、住民の声を市町村に向けて伝えることがお仕事なので

議会などの場で消防団の実情に対する苦言や処遇改善を訴えかけてくれる可能性があります

コネクションを見つけることは難しい場合もありますが

自らの地域に住む議員さんであれば、何人か知り合いを通じていけばたどり着けるはずです

あなたが本気で望むのなら、この手も使ってみるのもいいかもしれません

まとめ

私の所属する消防団の悩みなど紹介させていただきましたが、共感いただける部分はありましたか?

消防団活動に対する不満は、よほどの好き者でない限りは誰もが抱えています

大前提として消防団とは、地域を守るための組織です

退団が認められないということは、本来地域を守るために存在するはずの消防団から、地域住民が精神的に苦しめられているということです

あなたと同じ考えを持った消防団員は必ずいます

全国的に見ればその数は計り知れません

災害時において必要な組織であることは重々承知していますが

悪しき風習から抜け出せずにいる悪の団体と感じている人もいるでしょう

一人の声は小さくても、誰かが声をあげなければ一生状況は変わりません

この記事が誰かの声をあげるきっかけとなれば嬉しいです

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