仕事でミスをしたとき、上司に報告する勇気が出ずにズルズルと抱え込んでしまった経験はありませんか?私はミスの大小はありますが、1度ならず2度3度経験があります。
頭の中では、すぐに謝らなければいけない、訂正しなければいけない、報告しなければいけない、と十分に理解しているはずなのに、その一方で、なんとか自分のせいにならない方法があるのではないか、他の人のせいにすることもできるのではないか、という悪い考えが頭をよぎります。
結局、そんな葛藤を繰り返しながらズルズルと時間が経って、最終的にはもっと早く言っておけば傷が浅くて済んだのに…という後悔を数え切れないほどしてきました。
それでも今の仕事を10年間も続けられているのは、ミスを隠すことなく勇気を持って上司に報告した自分がいたからです。
今回は、そうした私の経験から、上司にミスを報告する勇気が出ないという方に向けて、大切な心構えを5つ紹介したいと思います。
決して難しいことではありませんが、ミスを報告するまでの心理状態は、簡単なことも手につかないし、頭にも入ってこないほど非常事態です。
この記事を読むことで改めて気持ちを整理して、上司にミスを報告する勇気につながってくれたら嬉しいです。
自然と勇気が湧いてくる心構え5選
自分のミスを認めることから始めよう
上司にミスを報告するときに一番大事なのは、どうしてミスが起こってしまったのかを順を追って分かりやすく説明すること。そして、自分がミスをしたことを全面的に認め、反省の気持ちをしっかりと相手に伝えることです。オーバーリアクションである必要はありません。心の底から「申し訳ない」という気持ちを持っていれば、自然と相手に伝わるはずです。
しかしこのとき、なんとか自分のせいにならない方法があるのではないか、他の人のせいにすることもできるのではないか、という悪い思考が少しでも残っていると、自分のミスなのにどこか他人事な雰囲気がにじみ出てしまう可能性がありますし、もしその雰囲気を上司が感じ取ったとすれば、許されるどころか火に油を注ぐことにもなりかねません。
何かのせいにして逃げたい気持ちはとても分かりますが、まずは自分のミスを真正面から受け止めて、包み隠さず報告することを心がけましょう。
誰にだってミスはつきもの。上司も絶対ミスをしたことはある
あなたの上司がどんな人間なのか、私には知る由もありませんが、どれだけ優秀な人間にも共通して言えることは、「ミスをしたことはある」ということです。
もし、ミスをしたことが無いと言い張る人がいるのであれば、それはきっと何かのせいにして責任を逃れていたり、誰かのせいにしたりしてここまできたということです。要するに、ミスを認めていないだけです。
上司も今のあなたと同じくらいの経験年数のころには、同じようなミスをしていたかもしれませんし、もっととんでもないミスをしているかもしれません。もっと言うと、上司は当時ミスをしたことを報告していないかもしれません。
そう考えると、自らのミスをもみ消すことなく、指摘される前に自発的に報告するあなたは上司と同等、もしくはそれ以上の人材であると言えるでしょう。
人は誰しも大なり小なりミスをする中で、逃げずに報告する自分は誇らしい!とポジティブな気持ちを持ちましょう。
報告した後のすっきりした自分を思い浮かべる
ミスをしてしまった経験のある方なら共感できると思いますが、ミスを報告できずにズルズルと流れていく時間ほど苦しいものはありません。ミスをしてしまった後悔、上司にどうやって報告しようかという不安、何か大きなものを失ってしまうのではないかという精神的苦痛。このときの感情は何にも置き換えることのできない独特なものがあります。
ですが、いつまでもミスを引きずって行動に移さない訳にはいきません。まず真っ先に思い浮かべてほしいのは、上司に伏し目がちに報告している自分の姿ではなく、報告をした後肩の荷が下りて次のステップに進んでいる自分の姿です。
真っ先に報告する姿を思い浮かべてしまう気持ちは分かりますが、これだと「怖い」とか「嫌だな」という気持ちが大きくなっていくだけで、肝心な次の一歩につながりません。
目先の恐怖に立ちすくむのではなく、恐怖を乗り越えた自分の姿を思い浮かべましょう。きっとそんな自分が羨ましく、勇気が湧いてくるきっかけになるはずです。
報告出来たら○○を買う、○○へ行く、といったご褒美を決める
ミスをしたくせにご褒美ってどうなの?と思うかもしれませんが、ミスをした自分の精神状態は藁にも縋る思いです。むしろご褒美が原動力になるのなら、全然試す価値はあります。
少し想像してほしいのですが、今あなたの目の前には、「上司にミスを報告する」という大きな壁があります。もちろんあなたはその壁を乗り越えるために立ち向かっていきます。このとき、壁の向こう側にご褒美があるのとないのとでは、力の入り具合も雲泥の差があるのはご理解いただけるでしょう。
実際私は、上司にミスを報告したら○○へ旅行に行こう!と決めていました。報告するまで憂うつな気持ちになる時間はありましたが、そのたびに報告した後旅行で楽しむ自分の姿を想像することで、自然と勇気が湧いてきました。欲しいものが無いとか、行きたいところが無いという方は、別に大きなご褒美を設定しなくても大丈夫です。
上司にミスを報告した後、自宅でゆったりとくつろぎながら少し高めのビールを飲むとか、高めの外食をするとか、ささいなご褒美でも勇気が湧いてきます。少しでも自分の心の支えになりそうなものを思い描きましょう。
生きてさえいれば、ミスなんていくらでも挽回できる
私の中でミスをしたときの決まり文句でもありますが、どんなに大きなミスであっても、生きてさえいればいくらでも挽回できます。というのも、仮に計り知れないほど大きなミスで退職することになったとしても、別に他の会社で働けない訳ではありません。むしろ新たな就職先では今以上の人間関係で居心地がいいかもしれないし、今以上の給料が得られて年収アップにつながるかもしれません。
また、退職までいかなくても、今の会社で懸命に仕事を続けていれば、時間が経つにつれて当時のミスは薄れていきますし、そもそも故意のミスでなければ将来的には笑い話です。
あなたの年齢は何歳か分かりませんが、人生100年時代。定年退職まで全力で仕事を頑張っても、最後は必ずお釣りがきます。
そのお釣りの人生をどうやって楽しむか。生きてさえいれば、あのときのミスがちっぽけに感じるくらい楽しい人生になるのではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたか?今回紹介した5つのポイントは、決して難しいことではありません。意識をすれば誰でも簡単に実行に移すことができます。
ミスをしてしまった後悔と衝撃とで気持ちの整理が追い付かない、今は他のことを考えている余裕なんてない、そんな精神状態の方でも、この記事を何度も読み返すことで少しずつ冷静に気持ちも切り替えられるようになるはずです。
この記事が少しでも、あなたに勇気を与えられる内容となっていたら嬉しいです。怖いかもしれませんが、勇気を持って一歩を踏み出しましょう!!!
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